お盆の時期に帰ってくるご先祖様の霊がこの世とあの世を行き来するために、キュウリやナスにつまようじや割り箸を差し込み、馬や牛をかたどって作る精霊馬(しょうりゅううま)。その精霊馬を映画『マッド・マックス』風に制作することが一部の間で流行し、TwitterなどのSNSを中心に公開されて話題となっている。

 6月20日に公開された『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』は、荒廃した近未来を舞台に妻子を殺された男、マックスの復讐劇を描いた『マッド・マックス』(1979)のシリーズ第4作。そのクレイジーでアツい内容は公開直後から話題となり、日本での公開から7週間で観客動員100万人を突破した。Twitterでは“#マッドマックスヤバい”のハッシュタグや、劇中に登場する「V8!V8!」のかけ声が流行するなど大盛り上がりで、何度も映画館でリピートする“マッド・マックス中毒者”を生み出した。

 そんな“マッド・マックス中毒者”であろう人々が作るマッド・マックス風精霊馬は大変クオリティが高く、劇中に登場するマックスの愛車“インター・セプター”や、ニュークスが乗る“デュース・クーペ”をかたどったものなど種類もさまざまで、輸血袋などの細かいアイテムもばっちりと添えられている。そのディティールの細かさに、Twitterでは「怒りのナス・ロードのクオリティめっちゃ高くて笑っちゃった」「この発想はなかったw」「速そう…」「ご先祖様もマッドマックスみたいなヒャッハーなキュウリで来てヒャッハーなナスでお戻りになるのか」「ていうかこんかお迎えされたくねぇ(笑)」などの声があがった。   

 ご先祖様が怖がらないか心配だが、凝ったデザインの精霊馬は見応えたっぷりだ。